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むしたちのかくれんぼ
むしむしはらっぱに むしたちが あつまっています。
かくれんぼを するみたいですよ。
「わたしも いれて」「ぼくも はいるよ」
つぎつぎと むしたちが あつまってきたので はらっぱは まんいん。
「こんなに おおぜいだと おには さがすの たいへんだよ」
「どうしよう」
みんなが こまっていると カブトムシが いいました。
「チョウぐみ トンボぐみ バッタぐみ カブトムシぐみに
わかれて かくれたら どうかな?」
「それは いいね」「それが いい」
みんな だいさんせい。
むしたちが それぞれの くみに わかれていると
「ぼくたち どこの くみ?」
カメムシと ハサミムシと ガガンボたちが こまったように いいました。
「きみたちは みんな ばらばらだから “まぜまぜぐみ”にしよう」と
トノサマバッタが あしを パチンと ならして
いいました。
「おには どうやって きめる?」
「くみの だいひょうが じゃんけんして
まけた くみから おにを だそう」
ミイデラゴミムシが いいました。
だいひょうの むしたちが はりきって でてきました。
「じゃん けん ぽーん!」
みんなは はねを ひろげて パー。
でも ミイデラゴミムシは おしりで グー。
おには カブトムシぐみに きまりました。
「ごめんね まけちゃった。わるいから ぼくが おにに なるよ」
ミイデラゴミムシが いいました。
それぞれの くみに わかれて
みんな いそいで かくれにいきました。
おや! バッタぐみの ナナフシが もう かってに
ひとりで かくれようとしています。
「もーいーかーい」
ミイデラゴミムシが おおきなこえで いいました。
「まーだだよー」
「もーいーかーい」
「もーいーよー」「もーいーよー」
あちこちから へんじが かえってきました。
「よーし みつけにいこう!」
ミイデラゴミムシは きょろきょろしながら
くさむらに はいっていきました。
すると ミツバチたちが かたまって
とんでいるのが みえました。
「なんだか あそこが あやしいな」
「ぼく かくれるの
うまいのにな」
「チョウチョウぐみ みーつけた!」
「どうして わかったのかな?」
「ミツバチさんたちが ぼくたちの うえを
とんでいたからだよ」
ベニシジミが くちを とがらせて
もんくを いいました。
「ごめん ごめん。きみたちが
あんまり きれいなので
はなばたけかと おもったんだよ」
つぎに ミイデラゴミムシが やってきたのは いけのふち。
おや! よしの あいだから なにかが みえています。
「あたま かくして しり かくさず だね」
ミイデラゴミムシは クスクス わらいながら
ちかづいて いきました。
「ぼくも ついていこう」
「トンボぐみ みーつけた!」
「ざんねん ざんねん。うまく かくれたのになあ」
ギンヤンマは くやしがって すごい いきおいで
どこかに とんでいって しまいました。
「きみは じょうずに
かくれているね。
でも もう みんな
みつかったよ」
ミイデラゴミムシが くずのはの しげみを とおりかかると
あれあれ! はっぱに いろいろな かげが うつっています。
「あそこが あやしいなあ。むこうに まわってみよう」
「まぜまぜぐみさん みーつけた!」
「おかしいなあ。ちゃんと かくれていたのに」
「カマキリさん ぼくを
たべようと してたでしょ」
「きゅうに
とばないでよ」
かくれんぼじょうずな バッタたちが かくれていたのは
えのころぐさのなか。
みごとに かくれて いたので ミイデラゴミムシは
きがつかないで とおりすぎて いきました。
「うまく いったね」
バッタたちは うれしそうに ヒソヒソごえで はなしています。
でも いつまで たっても おにが みつけてくれないので
バッタたちは だんだん おなかが すいてきました。
「おいしそうだなあ」
トノサマバッタが めのまえの えのころぐさをみながら いいました。
「ほんと ほんと」
オンブバッタが にひきで なかよく こえをそろえて いいました。
「クスクス」
「あー もう がまん できないよ」
ショウリョウバッタが そういうと はっぱに かじりつきました。
すると みんなも
「ぼくも たべよー!」「わたしも!」
ムシャムシャ パリパリ
ポリポリ パリパリ
ムシャパリ ムシャポリ
「バッタぐみ みーつけた!」
もどってきた ミイデラゴミムシが
うれしそうに いいました。
さいごまで みつかっていないのは カブトムシぐみ。
「どこに かくれたのかなあ?」
ミイデラゴミムシが
はやしの なかに はいっていくと
とつぜん おおきなこえで さけびました。
「あ カナブンさん!」
そのこえに びっくりした カナブン。
つかまっていた はっぱから てを すべらせて
“ドッスーン!!”
おどろいた ミイデラゴミムシ。
おおきな おならを
“ブーー!”
ミイデラゴミムシの おならに
かくれていた カブトムシぐみの むしたちは びっくり。
「わー すごいおと!」
「くさい!」
「くさい!」
そういいながら つぎつぎに とびでてきました。
「カブトムシぐみ みーつけた!」
「これで みんな みつかったね」
「たのしかった!」
「また やろうね」
「こんどは ぼくが おにに なりたいな」
2009ねん4がつ20にち はっこう
みーつけた
体の小さな虫たちには、鳥などの恐ろしい外敵がたくさんいます。虫たちはさまざまな方法でそんな外敵から身を守っています。テントウムシのように、鳥がきらいな苦い汁を足から出す虫たちもいますし、体をかたい皮膚でおおったゾウムシのようなものもいます。
しかし圧倒的に多い方法は「かくれんぼ」作戦です。食草の中にいると見分けがつかないバッタ。木の幹にとまっていると区別がつかないセミなど、ほとんどの虫がこの方法を採用しています。
その名には「擬態」といって、枝にそっくりなナナフシや、葉と見まちがうコノハチョウなどもいますが、これはごく少数派です。
というわけで、みなさんが虫を探しに草原や林に行っても、かんたんに虫は見つかりません。でもすぐにあきらめないで、「かくれんぼ」のp鬼になった気持ちで、「もーいーかーい」と言いながら、じっくり探してみてください。すると「みーつけた」と言える時がくるかもしれません。
みんなに、まぜまぜぐみさんの
ひみつをおしえるね!
しってるかな?
トンボのなかまたち
えほん・こどものひろば
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