寺社や朝廷はおろか、天皇の権威さえ恐れない、女好きの婆娑羅大名ーーという高師直のイメージは、『太平記』を読み進めるにつれて変化していきました。確かに、北畠顕家や楠正行らを討ち取り、美女に目がないとくれば、女性人気はいまだになさそうですが……、足利家の「執事」として常に尊氏のそばにあり、足利直義が敵となっては、尊氏が共に戦い、尊氏に共に死ぬ覚悟までさせた男・高師直に興味津々です。
※動画の肖像は「守屋家旧蔵本騎馬武者像」(高師詮説もあるとのこと)ですが、私が中高生の頃はこれが足利尊氏だと教えられてきたので、まだ少し慣れません……。
※青野原の戦いから北畠顕家を高師直が討ち取るまでの流れはこちらをご覧ください。
• 【太平記ハイライト(66)】「聖運天に叶はず、武徳時至りぬるその謂(いわ)...
※四条畷の戦いに至るまでの楠正行の動きはこちらをご覧ください。
• 【太平記ハイライト(86)】「年積つて正行すでに二十三、今年は故亡父が十三...
• 【太平記ハイライト(87)】「師直・師泰が頭(こうべ)を取り候ふか、正行・...
※高師直・師泰兄弟の悪行三昧はこちらをご覧ください。
• 【太平記ハイライト(89)】「それ富貴(ふつき)に驕り功に伐(ほこ)るは、...
※打出浜合戦(小清水合戦)の後に覚悟を決めた足利尊氏と高師直はこちらをご覧ください。
• 【太平記ハイライト(98)】「一人も敵に太刀を打ち付けず、思ひ思ひに討たれ...
※塩谷高貞とその妻の最期はこちらをご覧ください。
• 【太平記ハイライト(73)】「師直の心たゆたゆとなつて、我にもあらぬ消息(...
【テキスト】
・長谷川端校注・訳『太平記』1~4巻(新編日本古典文学全集/小学館)
・武田友宏編『太平記』(ビギナーズ・クラシックス日本の古典/角川ソフィア文庫)
*感想やこんなテーマでも聞いてみたい(ただし合戦の方法などは苦手です……)というコメントがあればFacebookの方にいただければ幸いです(思うところあってYouTubeでのコメントはオフにしております)。
www.facebook.com/profile.php?id=100034438773878