「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家男性を殺害した罪に問われた元妻に無罪判決です。
須藤早貴被告(28)は2018年、和歌山県田辺市で資産家の野崎幸助さん(当時77)に致死量の覚醒剤を何らかの方法で摂取させ殺害した罪に問われていました。
これまでの裁判で須藤被告は、私は野崎さんを殺していないし覚醒剤を摂取させたこともないとして無罪を主張。一方、検察側は、被告が覚醒剤の密売人と接触していた点や、覚せい剤や殺人、遺産相続について何度もインターネットで検索していた点などを指摘。犯人は被告以外ありえないとして無期懲役を求刑していました。
和歌山地裁は検察側の主張について、密売人から購入したものが実際が氷砂糖だった可能性を否定できない。殺害を計画していなければあり得ないような検索履歴とは言えないなどと指摘。被告が殺害したのではないかと疑わせる事情はあるものの、野崎さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取し、死亡した可能性を否定できないとして、須藤被告に無罪判決を言い渡しました。
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