「梨(なし)棗(なつめ)
黍(きみ)に粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛(くず)の
後(のち)も逢(あ)はむと 葵(あふひ)花咲く」
.
梨(なし)、棗(なつめ)と続くように
今は離れているあなたに会いたい
葛(くず)のつるが
別れてまたつながるように
またあなたと逢いましょう
あなたに逢う日は
花咲くようにうれしいのです
.
万葉集の中にある
詠み人知らずの一首です
.
夏の花を掛け合わせて
こんな歌を詠む古の人は
本当に素敵ですね
.
ナツメの実自体は
地味で目立たないものですが
季節を感じる植物だったようです
.
「1日3粒のなつめを食べると年をとらない」
「女性の元気は3粒のなつめから」
ということわざがあるように
果実は美容と健康にとても良く
食べていたそうです
.
甘露煮やお茶
韓国ではサムゲタンに入れ
木も硬く使いやすいことから
高級工芸品の材としても
使われます
.
花言葉は
「健康」
「あなたの存在が私の悩みを軽くします」
.
#ナツメ
クロウメモドキ科
ナツメ属
Ziziphus jujuba
南ヨーロッパまたは中国北部原産
#長居植物園