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[前面展望]JR信越本線黒井駅から犀潟駅

JR信越本線黒井駅は、上越市頸城区に位置する。犀潟駅 - 直江津駅間を直通運転する北越急行ほくほく線の一部列車も停車する。
現在の南口側には、頸城鉄道線の起点駅である新黒井駅があった。頸城自動車の前身に当たる頸城鉄道は1913年(大正2年)4月6日に設立され、後の頸城村と浦川原村(現・上越市浦川原区)となる中頸城郡北部の村々を東西に横断する軽便鉄道の頸城鉄道線は1914年(大正3年)10月1日に開業した。駅舎はインターナショナル石油直江津製油所の外国人宿舎として使われていた通称「異人屋敷」のうち1棟を移築したもので、信越本線に面する北側に建てられた木造2階建ての擬洋風建築の駅舎南側に単式ホーム1面1線と側線等が新設され、国鉄線ホームとの間は構内踏切で連絡していた。
1968年(昭和43年)10月1日に新黒井駅 - 百間町駅間が部分廃線された後、駅舎はタクシー待機場や同社の石材事業の工場等としての運用を経て、老朽化等のため撤去された。頸城自動車では駅舎跡が同社創業地に当たること等から頸城鉄道線の史実を伝えるため、創業80周年事業の一環として1993年(平成5年)10月に新黒井駅跡を示す石碑を建立した。駅舎跡はその後、一部が道路や駐車場等に転用された以外は長らく未整備のままとなっていたが、後述の駅周辺整備事業に伴って上越市が用地を取得し、石碑は南口駅前広場の以前駅舎が所在していた地点に移設された。
なお駅舎跡の敷地のうち、南口駅前広場となった市有地を除く大部分は現在も頸城自動車が所有し、同社グループのマルケー不動産が管理している。

路線:JR信越本線
列車種別:普通長岡駅行き
車両:E129系
天候:晴
No.0150 8