伊豆の海に現れた熱帯魚のナミダクロハギ。普段は見ることのできない南国の美しい魚を見られると嬉しい反面、潮の流れや水温の変化など、喜んでもいられないようです。
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サンゴ礁の背景が似合うナミダクロハギは、八丈島や小笠原諸島、九州以南の暖かい海に生息する魚です。伊豆半島の海藻が茂る海が背景ですと、少々違和感があります。ダイバーとしては、普段は見ることのできない希少な生物を見ることができると大変うれしいのではありますが、海水温の上昇や黒潮の蛇行が問題視されているのを踏まえると、手放しでは喜べない感じではあります。本来はこのような魚たちは冬場の低水温に耐えられずに死んでしまうのですが、最近では越冬する種類も現れつつあります。
涙黒剥
Powder Brown Tang
Acanthurus japonicus
撮影地:静岡県伊東市
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