「生きた化石」と呼ばれる絶滅危惧種のカブトガニのつがいが20日朝、西海市大瀬戸町の柳の浜海浜公園に現れて産卵。住民らが珍しい光景を見守った。
午前8時過ぎ、散歩をしていた住民が波打ち際から約1メートル、深さ50センチほどの海底にいるのを発見。体長50センチほどの2匹は密着したまま砂をかき、海面に気泡を上げていた。約1時間後、沖に戻って行った。
カブトガニは約2億年前から姿が変わらず、夏の大潮の満潮時を中心に浅瀬で産卵するとされる。佐世保市の九十九島水族館(海きらら)は、「肉眼で観察できた皆さんはタイミングがよかった」と話した。