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過去の南海トラフ巨大地震をすべて集めてみた(684年〜)

記録に残る最古の南海トラフ巨大地震「白鳳地震」から最も最近起きた「昭和東南海地震」までをまとめました。

南海トラフでは最悪の場合、M9の超巨大地震が発生し静岡〜宮崎の広範囲で震度7の激しい揺れが、さらに最大30mを超える巨大津波が襲うと想定されています。

過去の地震の記録は完全ではないため震源域を「確実」「確実視」「可能性あり」「説あり」の4つに色分けしました。
東日本大震災では過去にM9クラスの巨大地震が発生した可能性があったが、防災に活用されることがなかったため、教訓を生かすために可能性のある震源域全てを明記してあります。

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日付が2つ表記してある場合、先に表記してあるのがユリウス暦、かっこの中がグレゴリオ暦

ユリウス暦(400年に100回うるう年)
グレゴリオ暦(400年に97回うるう年・現在の暦)


684年11月26日(11月29日) 白鳳地震(天武地震) M8.25

887年8月22日(8月26日) 仁和地震 M8.25

1096年12月11日(2月17日) 永長地震 M8.0-8.5

1099年2月16日(2月22日) 康和地震 M8.0-8.3

1361年7月26日(8月3日) 正平地震(康安地震)M8.25-8.5

1498年9月11日(9月20日) 明応地震 M8.2-8.4

(1605年2月3日の慶長地震は南海トラフではなく伊豆・小笠原海溝で発生した可能性が高い・詳しい理由は下記参照)

1707年10月28日 宝永地震 M8.6

1854年12月23日 安政東海地震 M8.4

1854年12月24日 安政東海地震 M8.4

1944年12月7日 昭和東南海地震 M7.9

1946年12月21日 昭和南海地震 M8.0

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1605年の慶長地震では八丈島、静岡、高知などで津波被害が発生した他、房総半島太平洋側などでも津波被害が発生した可能性がある。
しかし、津波に関する記録は多数存在するが関東地方を覗いて揺れの記録がほとんど残っていない。

また南海トラフで発生したと仮定した場合、八丈島で7〜8m、房総半島太平洋側で3〜5mの津波が押し寄せたことを説明しにくい。

「関東地方で揺れが大きくなり関東から九州の広範囲に津波被害をもたらす震源域」を伊豆・小笠原海溝と仮定して東京大学地震研究所の原田特任教授がシミュレーションを行った結果、関東に大津波が押し寄せた他、西日本各地ににも津波が押し寄せ高知などで局地的に津波が大きくなることがわかった。

南海トラフで発生したと仮定した場合、説明のつかない事象が存在する一方、伊豆・小笠原海溝で発生したと仮定した場合、被害記録と概ね一致することから現時点で「慶長地震は南海トラフではなく伊豆・小笠原海溝で発生した可能性が高い」と判断した。

※あくまで共に仮説