コボットで生産性3倍を達成し1年足らずで投資を回収
01概要
生産性と精度の向上を図りながら零細・中小企業(MSME)から中小企業(SME)へ、さらにはもっと大きく成長することを目指し、SMEW Textile Machinery Pvt.社はユニバーサルロボットのコボットを繊維機械製造に取り入れる決断をしました。協働ロボットを採用した小企業の最新事例の1つであるSMEWは、導入から1年もしないうちに生産量を300%拡大することに成功しています。
02 課題
SMEW Textile Machinery Pvt.社は1958年創業の繊維機械メーカーで、ソフトパッケージ・ワインディングやリワインディングの機械のほか、特注のワインディング機械を製造しています。小さな同族会社として始まったSMEW社ですが、50年以上アーメダバードで活躍してきました。
03解決策
今必要なことは、競争を勝ち抜き最新の技術に対応することです。そのためSMEW Textile Machinery Pvt.社はユニバーサルロボットとの協力を決め、初めてのロボットアームとなるUR10を2017年1月に設置しました。これはインダストリー4.0が提唱する人・ロボット協働活用の理念とも一致するものです。この理念は中小企業が次世代のスマート製造業で成功するためにも欠かせません。
URコボットはピック&プレース作業を担当しています。新しく加わったコボットの労働力ですが、そのシンプルさやオペレーターフレンドリーな仕様のおかげで作業はより簡単により速くできるようになりました。
製造にコボットを導入して以来、SMEW社では生産量が週あたり30点から80〜90点に増え、たった8ヶ月で生産性は300%アップという飛躍的な向上を遂げました。SMEW社は1年以下で投下資本の回収に成功しています。
従業員もまた新しい同僚にとても満足しています。コボットは必要に応じてプログラムするのも簡単で、従業員たちはロボットと一緒に作業することを楽しんでいます。
設置を担当したのはインド最大のユニバーサルロボット販売代理店で北インド、グルガオンに本拠を置くMs. Encon Systemsでした。このサクセスストーリーはインドの中小企業に対しエンジニアリングサービスを提供するMs. Encon Systemsの優れた能力を実証することになりました。