４にんそろってこうつうあんぜん

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子どもの笑顔を守る絵本２交通安全

子どもを事故から守るために
４にん　そろって
こうつうあんぜん

もくじ
00:22４にんそろってこうつうあんぜん
06:10ひょうしきずかん
07:09子どもを事故から守るために・今、大人ができること
10:44子どもを事故から守るために・もし、交通事故にあったら…


00:22なぞの　てがみ
ぼく、こうちゃん。
ある　ひ、ぼくは　ちずが　かかれた
なぞの　てがみを　うけとったよ。
＜きょう　ごご　１じ　こうえんの　ふんすいの
まえに　ぜんいん　しゅうごう＞だって。
ちずには、ともだちの　にがおえと　なまえが
かいて　あった。ぼくの　にがおえと　なまえも。

とちゅうの　こうばんで　みちを　きいたら
おまわりさんが　とつぜん　クイズを　だしたよ。
「ほどうが　ない　どうろでは、どうろの　どちらがわを
あるけば　いいのかな？」

「みぎがわかな？」
「せいかい！　えらいぞ、こうちゃん」
おまわりさんに　ほめられて
ぼくは　ちょっと　うれしく　なった。

こうえんまで　きをつけて
いくんだよ

おまわりさんとの　やくそく

１，かならず　ほどうを　あるこう。
２，ほどうが　ない　ときは、
どうろの　みぎがわを
あるこう。
３，おおぜいで　あるく　ときは、
よこに　ひろがらず、
１れつに　なって　あるこうね。

こうちゃんと　スポーツカー・ビューン
スポーツカーの　ビューンは　はやさが　じまん。
「トラックの　トウジロウや　えんバスの　バスコとは、
スピードが　ちがうよ」

きょうも　きもちよく
びゅん　びゅん　びゅーんと
はしって　いた。

そのころ　ぼく　こうちゃんは、こうえんに　むかって
あるいて　いた。
どうろの　むこうでは　サッカーを　して　いる。
あれっ、ボールが　ころがって　きた。
「よーし、とって　あげよう！」
ぼくは　どうろに　とびだした。

「あっ、あぶない！！」

ききーっ！！
「わあっ！」
「ふうっ、もうすこしで　こうちゃんを　ひいちゃう
ところだった！」

スポーツカー・ビューンとの　やくそく

くるまは　すぐには　とまれないから、
どうろへ　きゅうに　とびださないでね。
こんな　ときが　あぶないよ。

１，ボールなどを　おいかけて
いる　とき。
２，どうろの　むこうで　ともだちが
よんで　いる　とき。

くるまや　バスの　うしろから
とびだすのも　あぶないよ。

ぼくも　スピードの
だしすぎに
きをつけるよ！

つうちゃんと　しんごうじけん

わたし、つうちゃん。
わたしも　ちずが　かいて　ある　てがみを　うけとったの。
「でも、ゆっくり　おひるごはんを
たべて　いたら　おくれちゃった。
さあ、こうえんに　いそがなくちゃ」

「ちかちかして　いるけど、
あおしんごうだから　わたって　いいのよね」

ところが　その　とき、しんごうきが
わたしに　おこりだしたの。
「あおが　ちかちかして　いる　ときは、
わたっちゃ　だめなんだ！
ちかちかして　いるのは、もうすぐ
あかに　かわるって　あいずなんだよ！」

その　とたんに　しんごうが　あかに　かわって…
「わあっ、あぶなかったあ！」

「さあ、あおに　かわったよ。
あんしんして　わたってね」
こわかった　しんごうきが　こんどは
やさしく　いって　くれたわ。

しんごうきとの　やくそく

１，あおは　わたれる。
あかは　わたれないよ。
あおしんごうが
ちかちかしたら、つぎの
あおまで　まとう。
２，しんごうが　あおでも、
みぎ、ひだりを
よく　みて　わたろう。
３，てを　あげて　わたろう。
４，ななめに　わたっては
いけないよ。

ちかちかしたら
まつのね！


あんちゃんと　じてんしゃマン

わたしも　てがみを　もらった。
「こうえんに　いそがなくちゃ」
そこで、おにいちゃんの　じてんしゃを　かりて、でかけたの。

ところが…
「きゃーっ、とまらない！」
びゅーっ！！
「たすけてーっ！」

そこに　とんで　きたのは…
「もう　だいじょうぶ」
「あっ、あなたは　じてんしゃマン！」

じてんしゃマンとの　やくそく

１，からだの　おおきさに　あった
じてんしゃに　のろう。
２、スピードの　だしすぎは
だめだよ。
３，くるまの　とおる　みちで、
じてんしゃに　のるのは
あぶないよ。

じてんしゃマン
ありがとう！


ぜんちゃんと　ふみきりじけん

ぼく、ぜんちゃん。ぼくの　ところにも　てがみが　きたよ。
ぼくの　うちから　こうえんに　いくには、
ふみきりを　とおって　いかなければ　ならないんだ。

ぼくが　いぬの　シロと、しゃだんきの　おりた　ふみきりの
まえに　たって　いた　ときだった。
「おおい、どこに　いくんだ、シロ！」
ぼくは　あわてて　シロを　おいかけた。

つぎの　しゅんかん、ぼくたちの　まえを
でんしゃが　とおりすぎた。
「ひゃーっ、あぶないっ！！」
ぼくは　シロを　ぎゅっと
だきしめた。

でんしゃとの　やくそく

１，しゃだんきを　くぐっては
いけないよ。
２，しゃだんきが　カンカン
なりはじめたら、
わたらないで　まとう。
３，ふみきりの　まえでは、すこし
はなれて　まとうね。

そして、ごご　１じ。
こうえんの　ふんすいの　まえで　ぼくたちを
まって　いたのは、まちの　けいさつしょちょうさんと
あの　おまわりさんだった。
「みんなに　てがみを　だしたのは、この　わたしだよ」
「じつは　きみたちに　ポスターの　モデルに
なって　もらおうと　おもってね」

それから　１かげつご。
こんな　ポスターが
できあがったよ。
えっへん、かっこいいでしょ。

こうちゃん
つうちゃん
あんちゃん
ぜんちゃん

４にんそろって
こうつうあんぜん


06:10ひょうしきずかん
わたしたちの　まちの　なかには、いろいろな　ひょうしきが　あります。
ひとつずつ　ちゃんと　いみが　あって、わたしたちを　じこから　まもって　くれて　います。
いくつ　しって　いるかな？

あおは「とおって　いいよ！」の　しるし

●おうだんほどう
（ここを　わたりましょう）
●じてんしゃと　にんげんの
おうだんほどう
●にんげんだけが
とおれる　みち
●にんげんと　じてんしゃだけが
とおれる　みち

みんなも　まちで　さがして　みよう！

きいろは「ちゅうい」の　しるし

●ふみきりに　ちゅうい
●こどもに　ちゅうい
（くるまを　うんてんして　いる
ひとの　ための　しるし）

あかは「だめですよ！」の　しるし

●とまれ
（ここでは　かならず　とまる）
●おうだんきんし
（ここを　わたっては　いけません）
●はいっては　いけない
●ペットを　つれて　はいっては　いけない


07:09子どもを事故から守るために
今、大人ができること

1999年度の、15歳以下の児童の交通事故による
死者数は265人です。その原因でもっとも多いのが、
子どもの飛び出しによる事故だと言われています。
また、子どもの交通事故の多くは、自宅から100メ
ートル以内で起こることも注目すべき点です。もう
一度お子さんの通園・通学路をよく見直して、車の
多い道路や横断歩道のある道路での注意事項をしっ
かりと教えてあげることが大切ですね。
この本は、子どもたちが楽しく、かつわかりやす
く基本的な交通マナーを身につけられるようお話仕
立てで構成してあります。この本を読むことで、子
どもたちが事故の恐ろしさについて認識し、少しで
も悲しい事故が減ることを祈っています。しかし子
どもの事故は、子ども自身が気をつけることももち
ろん必要ですが、大人の注意によって防ぐことので
きるケースが数多くあります。それはどんなことで
しょうか。ここではそれについて考えてみましょう。

★出かける前に
お子さんといっしょに通園・通学路やスクール
ゾーンを歩いて、注意しなければならない交差
点や横断場所をよく教えましょう。
●正しい信号の見方や横断歩道の渡り方、安全確
認の仕方を、外に出て実際に教えましょう。
●忘れ物は、子どもを慌てさせ事故につながりや
すいので、前もって準備させるなど十分注意し
ましょう。

★遊びに出かける前に…
●遊びに出かけるときは「だれと」「どこへ」「い
つ帰るか」を確かめましょう。
道路や危険な高い所、立ち入り禁止の場所など
で遊んでいないか確かめましょう。
●駐車場や止まっている車の周りで遊んでいない
か確かめましょう。駐・停車の車の周りは、ド
ライバーから見えないこともあり、思わぬ事故
につながります。

★夕暮れ時や夜間の事故が多い！
小学生の交加車検は、午後6時から8時がもっとも
多く、ついで午後4時から6時となっています。ド
ライバーの見通しが悪くなり、急いだり、疲れて
いることなどが原因と考えられます。最近は塾に
通う子どもが多いので、特に気をつけましょう。
●いつも決められた明るい道を歩くように指導し
ましょう。
●寄り道をしたり、見知らぬ人の誘いにのったり
せず、まっすぐ帰るよう注意しましょう。
●反射材反のついている自転車を選びましょう。
●自転車はライトを必ずつけるよう教えましょう。

★雨の日には・･･
●傘やレインコートは、明るい目立つ色のものに
しましょう。
●前が見えないような傘のさし方はしないように
教えましょう。
●体に合った大きさの車を選びましょう。
●道路がすべりやすくなるので、注意しましょう。

★自転車に乗るとき・・・
●子どもの体に合った自転車を選びましょう。
サドルにまたがって両足が地面につくかどう
か確認しましょう。またブレーキが正常に作
動するかどうかも確認しましょう。
●2人乗りについてのきまりを確認しましょう。
・自転車に幼児用座席を設けて、16歳以上の人
が運転するときは、6歳未満の人を1人だけ乗
せることができる。
・小学生は、人を乗せることができない。
・小学生は、人に乗せてもらうこともできない。
●車の通る道や坂道からなだらかになった所で
は、いったん止まって右・左の安全確認をさ
せましょう。自転車の交通事故でもっとも多
いのが交差点での一時不停止によるものです。

10:44子どもを事故から守るために
もし、交通事故にあったら…

●まず、被害者を救護し、安全な場所に移動します。
●どんな小さな事故でも、必ず警察に届け出ます。
●必ず、相手の名前や住所などを確かめるようにします。
●困ったときは、各都道府県や弁護士会に設置してある
交通事故相談所に相談しましょう。


２０００ねん６がつ１にち　はっこう


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